「環境」をめぐるFAQ

製品がボックス内で保護されていなければ、輸送中に動いたり破損したりすることがあります。これは輸送ボックス内の包装済み製品の場合にも同じく該当します。さらに、製品が破損すると受取先に迷惑をかけるだけではなく、環境にも悪い影響を及ぼします。というのは、破損した製品を返送して代わりになる新しい製品を製造し、それを再度発送するのは、製品の破損を防ぐペーパーやクッションの製造よりもはるかに多くのエネルギーと資源が必要になるからです。

Storopackは保護パッケージングメーカーとして、通販業者が選択するボックスサイズと保護パッケージング量に直接的な影響力を持っていません。とはいえ、実際に必要な保護パッケージング材だけを使用するよう保証するという立場から、お客様に対して、効率的な梱包プロセスをアドバイスしています。  

これは発泡スチロール（EPSあるいはStyrofoam®として流通しているもの）を使用した輸送パッケージングで、パソコン、テレビ、冷蔵庫といった繊細な製品が届け先に完璧な状態で届くよう保護するのに必要です。カートン内で確実に固定・緩衝されていなければ破損することがあるからです。できるかぎり少ない資材を使用するようにしていますが、少なくとも、製品が最適な状態で強い衝撃を受けず滑らないようにするのに十分な程度は使用しています。破損した製品は受取先に迷惑をかけるだけではなく、環境にも悪い影響を及ぼします。というのは、破損した製品を返送して代わりの新しい製品を製造し、それをさらに再発送するのは、EPSクッションの製造よりもはるかに多くのエネルギーと資源が必要になるからです。

輸送品に応じて、他の原材料を含む保護パッケージングを使用することは可能です。EPS製のモールドパーツはとくに頑丈なので、パソコン、テレビ、冷蔵庫といった重い工業製品の輸送に必要なことが多くあります。しかしStoropackは、より軽量な製品向けに、ペーパー、エアクッション、フォームパッケージング、生分解性パッキングピーナツも提供しています。

もちろんです！ただし、環境への影響を最小限に抑えるために、現地で選択できる廃棄方法で、できれば、すでにあるリサイクル回収施設経由で製品を処分することをお勧めしています。ほとんどの国や地域には、プラスチックやペーパーのリサイクル回収施設がすでに設置されていますから、これが製品のリサイクルに貢献できるもっともシンプルで最善の方法です。

弊社では、こうしたテーマについて提示されているデータが本当に意味があるのか調査してきました。その結果、そうした研究には確立した基準がないので、不完全で誤解を招くものと信じており、こうした研究・報告からは距離を置くことに決めています。

Storopackのあらゆる保護パッケージングは再利用できます。例えば、ビジネス用途以外のお客様は、送られてきた品物の返送や別の品物の発送に使えます。また貿易・産業用途であれば、返送されたバラ詰材を製品出荷に再利用できます。

はい、できます。発泡ポリプロピレン (EPP) は、Storopackが提供する再利用可能な特注パッケージングの類にとって理想的な基材です。これは極度に耐性がある材質で、輸送中の衝撃や衝突にも繰り返し耐えることができるからです。モールドパーツは認識しうる破損を受けることなく完全に機能を維持し、確実に梱包品を保護します。したがって、StoropackのEPPパッケージングは、 何千回も往復するようなソリューションに、例えば、自動車産業の傷つきやすい車体や電子コンポーネントなどを運ぶ貨物運搬具に使用できます。

はい、可能です。Storopackのあらゆる保護パッケージングはリサイクル可能で、処理してさまざまな産業製品に使用できます。唯一の例外は再生可能原料を使用した製品で、これはつねにリサイクル可能であるわけではありませんが、堆肥化が可能です。

はい、可能です。すべてのEPSおよびEPP製のモールドパーツは100％リサイクル可能で、処理してさまざまな産業製品に使用でき、あるいは弊社のバラ詰材用の原料として利用できます。

輸送品に応じて、まったく異なるタイプの保護パッケージングが必要になります。一方では、磁器やガラスなどの脆くて軽量な物品は、堆肥化可能なバラ詰材であるPELASPAN® BIOを使ったボックスで保護するのが理想的です。他方、重量のある工業・技術コンポーネントには、製品を輸送ボックス内で安定させるために、ペーパーまたはフォームパッケージングが必要です。このタイプの保護パッケージングは堆肥化できませんが、簡単にリサイクルできます。

製品によります。PAPERplus®ペーパーパッドのいくつかはリサイクル材を含みますが、他のPAPERplus®パッドはそうではありません。

再生材を使用しているペーパーパッドのリサイクル材比率は、少なくとも40%です。また、再生材を100%使用しているペーパーパッドもあります。

はい、あります。PAPERplus® Classic Grassは最大50％のグラスファイバーを使用し、完全に堆肥化可能かリサイクル可能です。PAPERplus® Classic Grassは、製造過程で化学処理を施されていません。

原材料には、それぞれ固有の製造上および廃棄上の利点と欠点があります。ペーパーは再生可能資源である木材を使用しているという利点がありますが、PEフィルム（ポリエチレン）製品の製造には、ペーパーの場合よりも、エネルギーと水の消費が少なくて済み、かなり少ないエネルギーでリサイクル可能です。Storopackのあらゆる保護パッケージングは再利用可能でリサイクル可能です。

AIRplus®エアクッションはPE（ポリエチレン）フィルム製です。弊社では、自社施設でフィルムを製造しています。PEフィルムには、とりわけ製造に最小限の資源しか使用しないという特徴、およびそのすぐれた機械特性、とくにあらゆる種類の製品を確実に緩衝、固定、ラップできる順応性という特徴があります。

いいえ、有害ではありません。弊社のエアクッション用PEフィルムは、製造過程で不快な臭い、有害な蒸気や廃液は一切出しません。PEフィルムの生産には塩素や硫黄を使用しておらず、PEフィルムは可塑剤や重金属を一切含まず、地下水を汚染することもありません。

製品によります。AIRplus® Voidフィルムのいくつかはリサイクル材を含んでいますが、他のAIRplus®フィルムは含んでいません。 

再生材を使用したフィルムの場合、最低でも50%の再生材を含んでいます。

弊社では、バイオプラスチック、生分解性プラスチック、両者の混合を区別しています。バイオプラスチックは、コーン、サトウキビまたはセルロースといったバイオマスから、完全あるいは部分的に作られています。堆肥化可能プラスチックは、一般的にある条件下で二酸化炭素と水に分解されます。また、「酸化型生分解性プラスチック」というものもあり、これは生分解するために金属を加えた従来型のプラスチックです。

いわゆる「酸化型生分解性プラスチック」は使用を避けるべきです。というのは、多くの専門家は、フラグメント（サイズによってはマイクロプラスチック）が本当に完全に生分解できるのか疑問視しているからです。さらに、酸化型生分解性プラスチックに含まれる添加物は、リサイクルにマイナスの影響を及ぼす可能性があります。ドイツ環境庁 (UBA) のバイオプラスチック製バッグに関する記事もご参照ください。

概してStoropackは、REDUCE（削減）、REUSE（再利用）、RECYCLE（リサイクル）、RENEW（再生）の4R原則に準拠した持続可能性にフォーカスしており、保護パッケージングや技術モールドパーツの生産に、限られた資源とエネルギーしか消費しないよう留意しています。Storopackの生産プラントでは、可能な場所ならどこでも廃熱エネルギーを使用しています。フロンガス（CFC）を発生させない製造も実行しています。そして最後に重要な点として、弊社の保護パッケージングとモールドパーツは軽量なので、これが輸送中の燃料消費削減に大きな役割を果たしています。

弊社の各拠点の機器も、資源保護の観点から大きな役割を担っています。したがって私たちは、効率的なエネルギー管理に専心し、継続的に各拠点のエネルギーフットプリントを最適化しています。先端技術の実装を目指すさまざまな施策のおかげで、弊社はすでに膨大なCO2排出量の削減を実現しています。定期監査では、どうしたらさらに改善できるかを分析しています。もっと知りたい方は次のリンク先をご覧ください。エネルギー効率 | Storopack

Storopackは、Alliance to End Plastic Waste（プラスチック廃棄物を廃絶するためのアライアンス）に加盟しています。これは、地球をプラスチック汚染から守ることを目指すグローバルなイニシアチブです。

環境、とくに世界の海洋に流出したプラスチック廃棄物は大きな問題です。弊社は他の企業40社とともに、プラスチック廃棄物を環境に流出させない、また現在あるプラスチック汚染を解消しようと目指すミッションに参画しています。

Storopackは、世界をリードする非営利団体の1つで、海洋除染に取り組むBig Blue Ocean Cleanupによるプログラムの独占スポンサーも務めています。

2018年以来、弊社はこの国際的な非営利財団を支援しており、同財団の沿岸清掃プログラムの独占スポンサーとして、長期にわたるメンバーシップに真摯に関わってきました。Big Blue Ocean Cleanupは、ビーチ清掃、海洋からのプラスチック除去、トレーニングコースの提供、パートナーや一般社会の啓蒙といった取り組みにより、世界の海の現状について注意を喚起し、海洋生物の保護とクリーンな海洋と沿岸の実現に向けた持続可能性に専念しています。　　

StoropackはOperation Clean Sweepイニシアチブに参加することで、環境をプラスチック汚染から守るために重要な貢献を果たしています。ドイツ、フランス、スペインの弊社モールド拠点では、Operation Clean Sweepのゴールを目指して懸命に努力しており、生産施設で使用するプラスチック片が水経由で環境に流入するのを防ぐことを目標に掲げています。これは、プラスチックのバリューチェーンにおける顆粒損失の防止に大きく寄与すると考えます。