Recycling-Kreislauf einer Styroporverpackung mit dem ChemCycling Verfahren

リサイクルのさらなる充実を目指して

~のお知らせ 20.09.2019

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STOROPACKが新しいケミカルリサイクル素材Styropor® Ccycledの試作品を発表

ケミカルリサイクル処理により生成した新素材を使用して、高品質な梱包材が製造できるようになりました。総合化学メーカーのBASFが主導するChemCyclingプロジェクトの試験段階で、保護梱包材メーカーのStoropackによりデモ実演されました。7月初頭、プラスチック・ゴム業界では世界最大の見本市であるK2019の直前に開かれた記者会見で、Storopackは、BASFと他3社(Jaguar Land Rover、Südpack、Schneider Electric)とともに、このプロジェクトの最初の試作品を公開しました。StoropackはBASFによる選抜を受けてこの新素材を使って、鮮魚などの食材の輸送に適した革新的な絶縁ボックスのほか、EPSパッケージング ― 事前審査済みのシステムソリューションで、かつてStoropackが感温性薬品の輸送用に製造していたもの ― を試験的に製造しました。これら2つの試作品は基準を超えた最高のパフォーマンスを示し、従来のEPSから作られたStoropackパッケージングソリューションと同レベルの品質を示しました。これらはハードルの高い衛生要件も満たしており、食品の安全性を保証します。

循環経済の新境地を開く
Storopack のHermann Reichenecker 会長はこう述べています。「私たちが本当に驚かされたのは、Styropor® Ccycledが食品の梱包材として使用できるという事実でした。Styropor®についてはすでに多くのリサイクル選択肢が用意されており、ChemCyclingではリサイクル量をさらに増やすことができます。」ChemCycling工程では、混合プラスチック廃棄物から合成ガスと熱分解油を抽出します。こちらは2つとも、化学工業用の原料として用い、例えばStyropor® Ccycledを製造することができます。こうして、保護梱包材の製造における従来のEPSに対する代替手段を提供することになるのです。このように、ケミカルリサイクリングは、ヨーロッパ諸国のいくつかではまだ許されている焼却や埋立てに代わる、より持続可能な選択肢となるのです。「結果的に、ChemCyclingにより、他のプラスチックまたは汚染されたプラスチックと混合させた発泡スチレンパッケージングのリサイクルも可能になります。ChemCyclingは機械的なリサイクルと同時に、物質循環を閉じた円環にするよう支援するのです。」とBASFグローバルビジネスマネジメント(スチレン発泡体)の副会長Klaus Riesは述べています。製品はecoloop認定を受けており、製造プロセスで廃棄プラスチックを使用することで、循環経済に貢献していることが証明されています。このように、Storopackと BASFはともに、プラスチック再利用の新たな地平を切り拓いているのです。ただし、試験段階と成熟した市場とでは、技術的・経済的側面や規制問題の違いを明確にしておかなくてはなりません。「私たちは、ケミカルリサイクリングとマスバランス(物質収支)という観点に立ったアプローチを、リサイクル目標とリサイクル率の計算に組み込めるよう願っています。というのは、これは、品質を犠牲にすることなく、無理なく永遠にリサイクル率を高められる唯一の方法だからです。」とRiesは付け加えています。

Storopackがフォーカスしているのは持続可能性(サステナビリティ)と省エネ製造です。保護梱包メーカーとして、高いリサイクル可能性はむろんのこと、できるだけ多くの製品にリサイクル資源を利用することに尽力しています。「リサイクルもしくは再生可能な原料を利用した製品がすでに売上の約25%を占めています」とReichenecker会長は述べています。またStoropackは、”End Plastic Waste”、“Big Blue Ocean Cleanup”、“Operation Clean Sweep”といった環境保護活動など、廃棄プラスチックを除去しようとの取り組みに率先して関わっています。